以前は私にとっても、『耳鼻咽喉科』というと、鼻に棒を突っ込まれて、何か痛そうなイメージがありました。特に小さなお子さんは、繰り返し耳・鼻・のどの病気になることが多く、一度痛い思いをすると恐怖心のため、次からは大暴れ、大泣きをするということになります。
当院の治療は『痛くない治療』をまず第一に考え、小さなお子さんも何度か来院するうちに、一人で診察椅子に座ってできるように処置を行います。ただ初診時から大泣き、大暴れするお子さんは、本人が『痛くない』ということを認識するまで辛抱が必要です。大人でも、最初は『何をされるのかわからない』と不安や恐怖がありますが、お子さんも一緒です。なれればどんなお子さんも一人でできるようになります。実際に1歳、2歳のお子さんでも一人でできる子がいます。
治療については、『標準的な治療』を心がけています。特に感染症では、原因菌を考えた投薬を行っています。当院では以前から感染症に対する全国的な調査に参加しており、抗菌薬の治験も行ってきました。今後も感染症の原因菌についての動向の調査等には山口大学と協力しつつ参加する予定ですので、よろしくお願いします。
アレルギー性鼻炎の治療は、20年以上前から注射による免疫療法、2年前からは舌下免疫療法を、また鼻閉のひどい方にはレーザー手術も行っています。
頭頸部腫瘍は、徳山中央病院と連携し、小児の難聴、めまいについては鼓ヶ浦こども医療福祉センターと連携し治療を行っています。